相続放棄

相続放棄の弁護士費用は?

2016/07/08

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相続放棄は相続開始から3か月以内に行わなければならない手続きです。
期限のプレッシャーが強いので、自分でやるか専門家に依頼するかは悩ましいところですよね。

この記事では、相続放棄の手続きを弁護士や司法書士といった専門家に依頼した場合の
費用について解説していきます。

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▼相続放棄の弁護士費用は?

弁護士費用は昔からブラックボックスになりがちで、
弁護士の敷居を上げてしまう要因の一つになっていたと思います。

最近はホームページで料金を公開している弁護士事務所が多いので
結構安心ですね。
もちろん、○○円~という表記が多いので完全に金額が見えるという
わけではないですが、
案件によって作業量が変わってくるので仕方ない部分なのでしょうね(^^;
(司法書士・行政書士の業務でも値付けがしづらいものは結構多いです。)

ウェブから価格設定の異なる3事務所ピックアップしてみました。
(言葉尻など細かい表現もそのまま抜粋しています。)

・弁護士A
手数料   100,000円(税別)
調査手数料 50,000円(税別)
成功報酬 なし

・弁護士B
7万5000円(消費税別・実費込・1人あたり)

・弁護士C
相続人おひとりにつき、3万円

どうでしょう。
弁護士によってだいぶ費用が異なることがわかりますね。
弁護士Aは調査手数料を含めると総額で15万円
それに対して弁護士Cは3万円
実に5倍の開きがあります。

しかし、一概にこの金額差だけで判断をするのは、少し危険です。

ここで注意する点として、相続放棄の手続きというのは大きく分けると、
①相続関係の調査・戸籍等収集②家庭裁判所への相続放棄手続き
の2つにわけることができ、それぞれについて報酬が発生するのが
一般的であるということです。

おそらく、弁護士Aの費用は手数料が①、調査手数料が②にあたると
思われます。
それに対して、弁護士Cの費用は②のみで、①については入っていない
可能性が高いです。
つまり、①については依頼者が自力で行うか、または別途費用を支払って
弁護士に依頼するかの2択を迫られるということですね。
①を依頼した場合の費用が判明しないと弁護士Cの費用が本当に安いかどうかは
判断できないことになります。

では、弁護士Bについてはどうか。
弁護士Bは①のみなのか②も含むのかがはっきりわかりません。
個別に問い合わせる必要がありますね。

仮に①のみだったとすると、弁護士Cとは倍以上の開きがあることになります。

弁護士の相場ってどうなってるの?
と思われるかもしれませんが、似たような案件でも弁護士によってかなり金額に
差がある、というのはそんなに珍しいことではありません。

弁護士のサービスはその弁護士のスキル自体が価値になりますので、
例えば同じ1時間の相談でも新人弁護士なら5,000円、大御所弁護士では10万!
というくらいに差のつく世界です。

相続放棄の手続きに関しても同じような現状が起こるということですね。

 

▼相続放棄の司法書士費用は?

次に、弁護士と同様に相続放棄の手続きを代行してくれる
司法書士について見ていきましょう。

・司法書士A
※フルサポートプラン 35,000円(税別) (戸籍取得費用、申立費用等の実費を含みます。※2)
※ライトサポートプラン 9,500円(税別)

・司法書士B
ライトプラン   10,000円
ミドルプラン   40,000円
フルパックプラン 50,000円

・司法書士C
相続放棄自己手続きパック15,000円
通常パック50,000円(お二人様以上の申込みでお一人様38,000円)

…どうでしょう?
弁護士との金額の差が一目瞭然ですね。
1万円を切っているサポートもあります。

弁護士と司法書士の価格の差については後程言及していきます。

さて、司法書士の費用ですが、
フルサポートプラン、ミドルプランなど、
料金とサービスが細かく分けられているという特徴があります。
司法書士、頑張ってますね!

料金体系を細かく分けて幅広い顧客ニーズに応えようとすることは
素晴らしいことだと思います。
半面、そのようなことをしないと案件が取れないという厳しい事業環境も
見え隠れしますが。。

先ほど放棄の手続きを①相続関係の調査・戸籍等収集と②家庭裁判所への相続放棄手続き
と分類しましたが、司法書士Bでは料金体系が3段階になっています。

こちらの最上位プランについては、①、②に加えて、手続き完了後に
一般的には依頼者が自力で行う「相続放棄申述受理証明書の取得」や
相続債権の債権者への連絡など、さらに一歩踏み込んだサポートをしているようです。
なかなか行き届いていてよいサービスですね(^^

 

※相続放棄申述受理証明書についてはこちらに解説しています。

相続放棄申述受理証明書とは?

 

手数料全体でみると、司法書士Bの弁護士は誰もやっていなかったアフターフォロー的な
サービスも含めて5万が最高額と、弁護士に比べて相当リーズナブルにサポートが
受けられることが分かります。

ちょっと無視できない弁護士と司法書士の価格の差について少し考えてみます。

 

▼弁護士と司法書士の費用に差が出る訳

なぜここまで金額が違うのか?
これは弁護士と司法書士の業務上の特徴に理由があると考えられます。

少し具体的にお話をすると、
弁護士の専門領域というのは紛争当事者の代理人で、
自ら紛争の中に身を投じてその解決をはかるのが仕事です。

一つ一つの案件毎に調査や準備に時間をかけ、
大きな金額の得喪をかけて戦い、結果、大きな報酬を得る
というのが弁護士の働き方です。

それに対して、司法書士は手続きに関する書面の作成が業務であり、
個別案件について特別な調査や準備をする、という部分が業務に占める
割合は弁護士と比較して相当低くなります。

すなわち、ある程度仕組化・ルーチンワーク化が可能なんですね。
そうすると、価格もその分抑えることができる

これが弁護士と司法書士で価格に開きができる理由です。

では、利用者としてはどちらに依頼するのがいいのか?
これは、一部の例外を除いては、価格の安い司法書士に依頼するほうが良い、
と考えていいと思います。

相続放棄は裁判のように勝った・負けた、勝ったとしていくら勝ったか?
というような結果の出方をする手続きではなく、書類を提出すれば
半ば機械的に放棄が完了して目的が達成される性質を有しています。

そうすると、専門家の実力はそこまで重要ではなく、きっちり手続きさえ
してもらえればサポートは誰にやってもらっても問題ないということになりますので、

「だったらできるだけ安いほうで!」

となるわけです。(^^;

逆に、司法書士などはそれをわかっているからこそ、プランを複数用意したり、
細かいサポートまで含めた形でサービスを作るなどの努力をしているわけですね。

ちなみに、「一部の例外」と書きましたが、
遺産関係が複雑で遺産がプラスなのかマイナスなのかわからない場合や、
亡くなった方がビジネスオーナーで事業の相続を含むような場合には、
話が複雑になるので弁護士さんを頼ったほうがいいかもしれません。

 

以上、相続放棄を専門家に依頼するときは参考にしてみてください。

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